年間行事


 
お釈迦さまがお生まれになったときの花園をかたどって色々な美しい季節の花で飾った花御堂(はなみどう)という小さなお堂を作ってお祝いするところから一般に”花祭り”という愛称で親しまれています。 
 お釈迦さまの説かれた教えの集大成である”大般若経600巻”を読み上げる代わりに、集まった僧たちが声高らかに経題を読み上げ、経典を大きく開く作法で転読し、その功徳をもって仏さまに今年1年の天下泰平・五穀豊穣などを祈願すると共に、檀信徒のみなさまの無病息災を祈念するご祈祷の法要です。
 『大般若経』とは、正式には『摩訶般 若波羅蜜多経』といいます。1,300年以上前、『西遊記』でも有名な中国(唐)の三蔵法師玄奘(さんぞうほうしげんじょう 602~664)が、16年間の旅でインド(天竺)から持ち帰ったものを、最晩年になってから4年余りの年月をかけて翻訳(漢訳)した、あらゆる仏教典の中で最大規模を誇る経典です。字数は約500万字、全部で600巻にもなります。